子どものうつや発達障害・不登校などと関係が深いマグネシウム
マグネシウムは生体内で約50~60%が骨に、残りの約40%は筋肉や脳、神経に存在します。
現代の食生活において不足しがちなMgですが、300種類以上もの酵素を活性化して、生命維持に必要なさまざまな代謝に関与しています。
マグネシウム欠乏は実に様々な疾患を引き起こします。
特に最近多い、子どものうつや発達障害、精神疾患や、無気力、集中力の低下は、マグネシウム不足の可能性があります。
カルシウムの過剰摂取に注意
骨や歯の材料になることから、特に子どもの発達にはカルシウム(Ca)の重要性ばかりがクローズアップされていますが、 Caは体内において、他のミネラルとバランスを取りながら働いています。
特にマグネシウム(Mg)との比率が大切であり、重要だからといってCaだけをたくさん摂取しても、正しく体の中で機能してくれません。
そればかりか、心疾患など重篤な病気をもたらす可能性もあるので、やみくもにカルシウムばかりを摂取するのはやめましょう。
加工食品の蔓延や偏った食事などによりMg不足を招き、 Ca:Mgの比率が現代では大きく崩れています。
現代の食生活においては、 Ca摂取を心がけるよりも Mg摂取を心がけるようにしましょう。
食物繊維が不足すると吸収しにくい
納豆や黄な粉、アマランサス、玄米などに多く含まれます。
また、肉類を多く摂取したり、食物繊維が不足したりするとMgを腸管から吸収しにくくなるため、野菜・穀類を中心とした食事を心がけるようにしましょう。
マグネシウムは血流を促し細胞修復を助ける機能がある
マグネシウムは、入浴剤として使うと経皮からも吸収され、全身の血流を促してくれます。
体調不良や全身のこり・疲れ、学力がなかなか上がらないなどといった場合には、マグネシウム風呂に20分しっかり浸かることもおすすめです。
マグネシウムの効果と合わせて、ヒートショックプロテインの効果も得られます。
夏でも週に2回は20分程度、40℃~42℃前後のお湯を溜めたお風呂にマグネシウムを入れ、ゆっくり体を温めましょう。
エプソムソルト(硫酸マグネシウム)ではなく塩化マグネシウムを使いましょう。