よい油を使いましょう
炎症を抑える油を摂取する重要性
少し前まではリノール酸という油がコレステロールを低下させ、健康にいいと言われていました。
リノール酸はサフラワー油、大豆油、コーン油などの植物から取れる油です。
ところが最近、リノール酸を取りすぎると、がんやアレルギーを引き起こすことが分かってきました。
そして、EPAやDHAという魚に多く含まれる油が、血液をさらさらにして、炎症を抑える働きがあることが分かってきたのです。
がんやアレルギーは体に起こった炎症ですので、
EPA、DHAを取ることでがんやアレルギーになりにくくなるということです。
特にDHAは脳の機能を上げる働きがあり、「頭をよくする」「脳を活性化する」と期待されています。
人の体の細胞膜に悪影響を与える油
また、トランス脂肪酸という油が心筋梗塞などの病気を引き起こすことが分かってきました。
トランス脂肪酸は植物油に水素を添加して固形化したもので、マーガリン、ファットスプレット、ショートニングなどと表示されています。
今まではマーガリンは体にいいと言われていましたが、実はそうではなかったのですね。
アメリカではマクドナルドが
「揚げ物にトランス脂肪酸を使いません」
と宣言したりしていますが、日本では
「それほど消費してない」
ということで、大きな動きはありません。
でも、スーパーなどで安価に買えるケーキ、クッキー、ドーナッツ、菓子パンなどにはトランス脂肪酸が使われています。
こういうものは子どもたちが大好き。親が気をつけないといけないと思います。
菜種、大豆、トウモロコシ
ひまわり、ごま、綿実
紅花、米、落花生
の原材料のうち、いずれかを用いた植物油の総称です。
このうち、ごま油と米油は、他の油と比べリノール酸が比較的少ないことから使っても大丈夫といわれています。
残りの7種のサラダ油は、加熱すると神経毒(ヒドロキシノネナール)に変わり、神経細胞を死なせて脳の海馬を委縮させることがわかっているそうです。
(医学博士・脳科学専門医 山嶋哲盛氏著書より)
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執筆者:かがせみどり ・子どもの発達デザイン研究所
簡単にいうと、オリーブオイル、亜麻仁油、えごま油、DHA、EPA(魚の油)などのオイルがいいということです。
魚は、近年海洋汚染の問題から摂取することのメリットだけでなく、デメリットを考えなくてはならなくなりました。なるべく食物連鎖の中で有害物質の蓄積が少ない小魚を推奨します。
尚、オメガ3系の脂質だけは、どうしても食事だけでは足りず、オメガ3クリルオイルのサプリメントを摂取することを推奨しています。